250ccに見えないパワーと外装が魅力
女性ライダーの多くが好むのが、自分の体よりも一回り大きい力強いバイクです。バイクに求めるものは人それぞれだとは思いますが、傾向的に大型でいかにもたくましい造形のバイクを自分がまたがって操作するということに快感を覚える女性は少なくないようです。
しかし日本の法律では自動二輪免許の分類は~50cc、~125cc、~250cc、~400ccという段階に分かれており排気量が高いバイクになるほど年間の維持費はかなり大きく変化してきます。
運転免許の種類としては400cc以下のバイクは「普通自動二輪車」の免許があればよく16歳から取得ができます。
しかし所有するバイクの区分としては251cc以上のバイクは大型として扱われてしまうので軽自動車税の額がぐっと高くなり、バイク購入時に支払う自動車重量税も401cc以上から年間でかかってくることになります。
そうした維持費を考えると手頃に乗れて十分なパワーを感じることができる排気量サイズは250ccが最適ということになります。
ヤマハの「ドラッグスター250」はその代表的な存在で、扱いやすい車体サイズでありながら大型バイクの風格のある女性に人気の高いモデルとなっています。
ヤマハドラッグスターの特長とおすすめのタイプ
ヤマハドラッグスターは400と250の2つの排気量があり、いずれも「ロー&ロング」のクルーザータイプとしてモデリングされています。
どちらかというと有名なのは大型バイクであるドラッグスター400の方で、ヤマハのバイクを代表する存在として幅広い年代から支持を受けています。
250はいわばその弟分にあたる存在で、造形の大半を400に近いものとしていながらも中型バイクとしての利便性も損なわずに維持した完成度の高いバイクと言えます。
高すぎる排気量のバイクの取扱に自信がないという女性にとっても250は乗りやすいモデルになっており、足つきのよさからも小柄な女性から人気があります。
他社のバイクと大きく異る特長として挙げられるのが空冷・SOHC・2バルブ・Vツインというハーレーダビッドソンでおなじみのエンジン方式を採用しているという点です。
バイクエンジンには水冷式と空冷式があるのですが、空冷式エンジンのバイクの特長は、走行中に空気を多く取り入れるため非常に大きなエンジンルームとなることと、アイドリングをするときに「ドッドッドッドッドッ」という独特の鼓動を感じることができるということです。
実際に使用してきたユーザーの意見としてはやはり排気量のせいか若干のパワー不足は仕方がないとしても、高速道路などをゆったり走るには疲労感の少ない安定感のあるバイクといったことが目立ちます。