ヘルメットについての基礎知識
バイクに乗る前に必ず着用しなくてはいけないのがヘルメットです。
最近は女性向けデザインのヘルメットもたくさん販売されるようになってきましたが、中にはそうしたかわいいヘルメットを選びたいがために、安全性をあまり気にせずに選んでいる人も見られるようです。
デザイン性の高いヘルメットを着用することはもちろん悪いことではありません。
ですがそれらは安全性が担保されているということが前提となることですので、まずはヘルメットについての基礎的な知識は頭に入れておくようにしましょう。
まずなぜバイクに乗るときヘルメットを被らなければいけないかというと、それはバイクの転倒時や衝突時に最も体がダメージを受けるのが頭部だからです。
頭部への衝撃は即生命の危機に直結してしまいますので、万が一のときの命綱のためにもしっかりと正しい方法でヘルメットをかぶっておくようにしましょう。
事故にあった人のヘルメットを見るとその損傷具合からどれほど重要かがわかります。
バイク用ヘルメットの規格は「PSC(SG)」「JIS」「Snell」といったものがあり、順に規格基準が厳しくなっています。
法律的には「PSG」規格に通っていれば公道で使用してもよいことになっていますが、安全性をより重視するなら少なくともJIS規格は通っているものを選びましょう。
女性に人気のジェットヘルメット
ヘルメットにはいくつかの種類がありますが、中でも女性ライダーが最も多く使用しているのが「ジェットヘルメット」という顔の前面が開いているタイプのものです。
キャップ型の「ハーフキャップヘルメット」は50ccまでしか使用してはいけませんので、中型以上のバイクに着用が義務付けられているヘルメットのうち最も開放されているヘルメットと言えます。
ジェットヘルメットのよいところは顔部分を覆われないため、化粧が崩れず視界が広く取れるということです。
ジェットヘルメットにも前面部分にバイザーがついているタイプとないタイプがありますが、絶対にあるタイプを選んだ方がよいです。
ちなみに国内最大のヘルメットメーカーである「アライ」では、ジェット型のヘルメットのことを「オープンフェイス」と呼んでいます。
街乗りくらいならジェットヘルメットでも十分なのですが、長距離ツーリングや高速道路での走行をするときにはできればより安全性の高いフルフェイスを選ぶことを強くおすすめします。
フルフェイスヘルメットはバイク事故で損傷が非常に多い顎をしっかりカバーできるので、路上に投げ出された場合の防御力が格段に上がります。
またヘルメットは使っていくことで少しずつ強度が落ちていってしまいます。
外観に特に傷がなくとも2~3年毎に買い直しをすることをおすすめします。