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初心者や女性向きのバイク「ジール」

本格ネイキッドモデルのヤマハ「ジール」

ヤマハ「Zeal(ジール)」は、1991年2月より販売された本格的なネイキットバイクです。
その後1999年には惜しまれつつ製造を終了することになってしまいましたが、現在でも独特のモデリングとして高い人気となっている車種です。

もともと「ジール」は海を軽快に渡るイルカをイメージして作られたモデルということで、高い操作性とともに能動的な外観ということで発売当時にはかなりの注目を集めました。

しかしながら注目の中心となったのは当時ブームが起こっていた女性ライダー向けで、シート高の低さや取り回しの良さばかりが注目をされてしまったことにより「女性向けバイク」というイメージが先についてしまいそれが結果的にモデルとしても寿命を縮めてしまったという印象があります。

ヤマハのジールは現在も女性向け車種として中古車市場ではかなり高く評価をされているようですが、実際のところ購入価格に対しての性能の良さというところではあまりこれといってメリットがあるわけでななく、微妙な車種として扱われています。

あえてクラシックネイキッドモデルで、かつシート高のないモデルに乗りたいという女性ならばヤマハジールはおすすめですが、こだわりのない人にとってはちょっとその良さを理解するのが難しいかもしれません。

通好みするヤマハジールの実力

ヤマハジールを実際に所有してみた人の意見を集めてみると、まずメリットとして最も多く聞かれるのが「小物入れの便利さ」です。
そうした細かい部分での設計が女性に受ける要因となっていると思いますが、同サイズのバイクと比較して使いやすい印象を持つ人は多いようです。

エンジン性能もネイキッドタイプらしく管理がしやすく、伝送系統で何らかの不満が聞かれるということはほとんどありません。

しかし反面で基本的な本体のフレーム設計については不満を持つ人も多いようで、ちょっとした立ちゴケですぐにミラーが壊れてしまったというような報告もあり、細部への設計配慮が足りないという厳しい評価も受けるようになっています。

ジールというモデル事態はスズキが長年に渡ってモデルチェンジを兼ねてきたというこだわりのモデルということもあり、その系譜によりレアモデルを購入したいと考える人はおおくいます。

その反面で実際に購入した人の中から聞かれる評価は(愛情を込めた)批評の方が多く、欠点をある程度内包した上で愛していきたいモデルということができるかもしれません。

新車で購入することはできないモデルなので購入は必ず中古車から選ぶことになりますが、価格帯としては92年モデルならば20万円台~となっており状態のよいものになると40万円以上で取引されています。