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久しぶりに乗るときの注意点

長期保管したバイクの劣化について

冬季間などバイクに数ヶ月乗らない時期があった後には、しっかりバイクの状態を確認してから再び使用するようにしましょう。
乗らずにしばらく放置していたバイクは消耗部品が劣化してしまっていたり、場合によっては急に動かしてしまうことが故障につながってしまうことがあります。

まずしばらく放置していたバイクによくあるのがタイヤの空気圧の低下です。
自転車などもそうですが、長期間放置されたタイヤは自然に空気が抜けていってしまうのでほとんど弾力がなくなってしまっていることもあります。

数ヶ月程度であればそれほどではないかもしれませんが、例えば実家にバイクを置いたまま遠方に引っ越しをしたりした場合など数年単位で放置をしていた時には、タイヤの空気圧だけでなくゴムの状態も劣化している危険があります。

タイヤは目に見えて劣化がわかる部分なのでまずは再び使用する前にタイヤの状態をしっかり確認をし空気圧の調整や交換などしていきましょう。

またバイクの部品のほとんどは鉄製であることから動力部分に錆が生じていることもよくあります。
錆がひどくなると部品が正常に動かなくなってしまいますので、もし真っ赤になるほど錆びていたらそのまま動かすのはかなり危険と思った方がよいでしょう。

バイクのパーツの中でも錆びやすいのがチェーン部分なので、動かす前にしっかり注油をして滑らかに動くようにしてあげましょう。

他にも乗っている時に自然に消耗していく部品類は乗らなくても劣化が進みますので、一通り消耗部品の状態を確認することも必要です。

点検個所と修復のためのメンテナンス方法

タイヤやチェーン以外にチェックしておく部品として、灯火類(ヘッドライト、ウインカー、ブレーキランプ、テールランプ)、エンジンオイル、エアクリーナー、バッテリーといったものがあります。

まず灯火類ですが、こちらはエンジンキーを起動させてバッテリーが動くと点灯されます。
古いバイクの場合、電球タイプのバルブが使用されているので着かなくなっていることもよくあります。

バッテリー部分も長期間放置をしている時に放電が起こり、電装機器がつかなくなってしまうこともあります。
これはバイクのバッテリーは走行により蓄電ができるしくみになっているので、長期間乗らずにいると充電されずに電池がなくなってしまうためです。

エンジン内部のエンジンオイルも、通常であれば一定の走行距離ごとに交換をすることになっていますがオイルは全く使用をしなくも自然に酸化していく特徴があることから、長期間放置をしていた場合は交換をした方がよいでしょう。

古いバイクの場合、走行中に発生したエンジンオイルの汚れが沈殿してしまっていることがあるのでそのまま急に動かすとエンジン内部に詰まりが生じる危険があります。